ノベルの日常④

 

謎の物音

それは夏の夜中のことでした。
微かな物音に目覚めた僕は耳を澄ませました。
すると部屋の上の隅の辺りから物音が、チリンッと聞こえてきました。
荷物に取り付けた小さな鈴のどれかが鳴っているようですが、音の鳴り方は不規則にチリッ、チリンッとたまに鳴るため、なんとも不気味です。
まるでその辺りを何かが動き回っているかのよう。
最近、ゴキブリのお話をしたばかりだったこともあり、その不規則な鈴の音の原因がゴキブリなのでは?と思えてしまいます。
ゴキブリの疑いが出てくると恐怖よりも怒りが湧いてきて、気づけば片手には濡れ雑巾。耳を澄ませおおよその位置を把握し、音のする場所に「えいやっ!」と濡れぞうきんを素早くかぶせ鈴の音を止めてみたならば。
そこにあったものはアビィのイベントで作った風鈴。昨日までは外に取り付けてあったものですが、今日、母が部屋の中に入れた物でした。
それが取り付けた場所の関係で扇風機の風を受けたり受けなかったりして不規則に音が鳴っていたというだけでした。驚かせやがってー。